手を振る、何度でも

2019年11月30日、田中俊介くんがBOYS AND MENを脱退した。


私が彼らのファンになったのは今年の2月頃、俊介くんがお休みをする少し前のことだった。

トクサツガガガ』をきっかけにボイメンのファンになった私。

当時はベストアルバムを発売してから日が浅く、気軽に行ける現場がないタイミングだったので、「BOYS AND MENの田中俊介」に起きている異変に気づくことは出来なかった。

活動休止を知らされた時、他の活動を続けられていることから、心の病か激しい運動が出来ない病気だろうな、と予想はしていた。

それでも、『トクサツガガガ』で俊介くんが演じた「やまポン」が復活したように、銀の俊介復活祭があると、根拠も無いのに呑気に信じていた。現実は全然優しくなかった。


1年近く経って公表された今、飛び交う憶測から解放された安心感と彼の置かれた状況の苦しさを思ってやり切れない気持ちになった。


やり切れないのは、俊介くんが辞めたくて辞めたんじゃないからだ。

他にやりたいことがあって辞めるならすっぱり割り切れる。彼らには彼らの人生があり、それを邪魔することは出来ないし、したくない。

でも、俊介くんの場合は、戻りたいと思っても戻れない。色んなバンドやアイドルの脱退や解散を見てきたけど、これは初めてのことだった。

小林くんがブログに書いた「今までの気持ちに嘘は無い」という言葉が重く響く。

 


メンバーにもファンにも優しくて、頼もしくてかっこよくて、真面目で、でもちょっとバカで笑うと可愛い俊介くん。

そんな彼が9年間守り続けた場所に帰れなくなってしまったことが悲しいし悔しいけど、それをぶつけられるところも無い。誰も悪くないから。

 


救いだったのは、俊介くんが俳優として活動を続ける意思を示してくれたことと、舞台の仕事が決まっていることだ。

この1年、治療に専念することだって出来たけど、俊介くんは出来る活動はどんどんやっていた。グループを脱退してフリーになっても仕事が決まっているのは、この1年間の彼の行動のおかげだ。

ファンとして、先が見えていることの安心感は大きい。俳優として生き残るための戦いでもあり、応援している人を安心させる優しさでもあると思った。

実際どういう思いだったかは分からないけど、私はそう解釈している。

 


俊介くんもボイメンも前に進んでいる。

これから彼らは別々のステージに立つけれど、ずっと変わらず仲間だったらいいなと思う。


そして来年2020年は彼らの10周年。

多くの夢が叶う1年になるよう、変わらず応援していきたい。

 

ライバルだけど ともに戦い抜いて

預けた背中 俺を強くするよ そう

ぶつかりながらも 乗り越えていく

これからも ずっと変わらない