私が愛するジャニーズトンチキソング集

本日12月25日(金)、ミュージックステーション ウルトラSUPER LIVE 2020にて、ジャニーズトンチキソングメドレーなるメドレーが披露されます。

それに際し、私自身の好きな「トンチキソング」を12曲紹介したいと思います。


そもそも「トンチキソング」とは?


ジャニーズファンの間でほぼ共通認識となっている「トンチキ」。

『少年たち』『JOHNNY'S WORLD』などのオリジナル舞台作品やデビュー初期の楽曲に多く見られる、「何それ?」な演出・歌詞の数々。

ジャニーズっぽさを構成する重要な要素だと、私は思う。*1


辞書で改めて本来の「とんちき」の意味を調べてみると、以下のとおりだった。

 

とんちき とは

とんま。まぬけ。人をからかい、ののしっていう語。「またへまをしたな、この頓痴気め」

引用元:デジタル大辞泉

 

「とんま」も間抜けを表す言葉。ものすごく悪口である。


以上をふまえ、いちジャニーズファンの私として、以下の2点をジャニーズトンチキソングの定義とする。

・意味不明な歌詞である

・ネタ曲なのか真剣な歌なのか分からない


意味不明な歌詞であっても、面白がられるための「ネタ曲」であるなら、それは戦略として成功しているので「間抜け」ではないように感じるので、上記のように設定してみました。

 

私が愛するトンチキソング12選

 

作詞:秋元康山下達郎Alan O'Day 作曲:山下達郎Alan O'Day

 

Spring, Summer, Autumn, and Winter, and You Here we go now.

Spring, Summer, Autumn, and Winter, and You oh oh 湾岸スキーヤー


「湾岸なのにスキー…?」初めてこのタイトルを目にした時、大抵の人が疑問に思うところではないだろうか。

松任谷由実さんも、広瀬香美さんも、スキーは雪山でしていたはずである。

気になって調べてみたところ、この曲は同年にオープンした「ららぽーとスキードームSSAWS」のCMのために制作されたものだそう。

このSSAWSという施設が、千葉県船橋市にある屋内スキー場だったために、「湾岸スキーヤー」なようです。

当初山下達郎さん自身が歌っていた曲であり、少年隊版はそのカバーにあたるそうです。

 

 

  • V6『微熱のWoman』

作詞:Lucy E 作曲:上野 圭市

 

はじめの頃 僕をさけたい

仮病かと思った

時々 体調をくずして

熱を出す My Sweet Heart


愛だけでは何か足りない

そんなふうな君を

見守るいとしさは どこかで

耐えて黙る


鳥カゴの中に

閉じ込めたい


疲れて微熱を出しがちな彼女と、その彼氏の歌。

彼女のことを「My Sweet Heart」と呼ぶ時点で歌詞じゃなかったら気持ち悪いなと思うけれど、サビ前の「鳥カゴの中に 閉じ込めたい」で急激にメンヘラ度が上がって怖い。

守ってあげたいを通り越して鳥カゴに閉じ込めたいという感情になったことない。

一方で、「体調を崩しがちな女の子」を主軸にする歌詞が斬新で、作詞家さんてすごいなあと感嘆してしまう曲でもあります。

 

 

  • Coming Century『Theme of Coming Century』

作詞:JOHNNY.K 作曲:A.LENONARDI

 

ロケット捨てて宇宙遊泳

オトコの Power 感じて Darlin'

誰も愛せないね 他に

Ride the lightning, Let's go to crazy city


私的キングオブトンチキソング。

ぶっちぎりで歌詞がすごい。トンチキじゃないところがないくらい全編トンチキ。

と思っていたら、ジャニーさんご自身が作詞とのこと。納得。

V6のデビュー曲『MUSIC FOR THE PEOPLE』のカップリング曲とのことなので、当時カミセンの3人は中高生。*2

なお、このシングルにはトニセンのユニット曲は収録されておらず、これが2020年の出来事だったらTwitterあたりでファンが大暴れしていたと思う。

 

 

作詞:日比野裕史 作曲:日比野裕史

 

オワンナイ 終点ナイ オワンナイ 全然

オワンナイ 終電ナイ オワンNight 宣言!!


意味は分からないけど、サビのメロディーがキャッチーかつきれいで、タキツバの持ち味である滝沢秀明さんと今井翼さんのハーモニーが楽しめる一曲。

山手線の話をしているのになぜか途中で大阪に行く。

こちらではDonDokoDon山口智充さんが、姉妹曲『山手線内回り~愛の迷路~』では中川家・礼二さんがアナウンスを担当。

内回りの方も「山手線って愛の迷路だったんだ…。」という気持ちにさせられるトンチキ曲。

 

 

作詞:HANNYAMAN 作曲:磯崎健史

 

ワンシャン・ロンピンドンシャン

パワーをあげ隆 へいへいへいへい!!

ワンシャン・ロンピンドンシャン

笑顔が溢れ隆 へいへいへーい

ギラギラ太陽 ほら見ているよ

みんなで一緒に 歌うたおーっ


「ワンシャンロンピン」とは、中国語で「丸山隆平」という意味だそう。

私はこの曲を初めて聴いた時から、ずっと丸山さんのことが怖い。

私にとって丸山さんは、ジャニーズに出戻りするきっかけになった、特別なアイドルです。すごく好き。だけどヤバい人そうだなとは思っている。

というのも、この歌詞を書いたHANNYAMANとは、丸山隆平さん本人。

最初の語り(ミュージカル?)パートは、コンサートの演出では謎の部族が現れる導入映像付きで繰り広げられるなど、全編丸山隆平ワールドな曲である。

 

 

作詞:丸山隆平 作曲:丸山隆平

 

フワフワポムポム 意味もない

カタチもない 頃合いメロディー

フワフワポムポム アニョハセヨ

更に またハーセーヨー

 
また丸山さんを挙げてすみません。

歌詞もさることながら、サウンドも無機質なのが怖すぎてあんまり聴けていない一曲。

全編意味が分からず(「意味もない」と歌詞で述べているのでそれで正解なんだと思う)変な気持ちになる。

背景がよく分からないまま聴いたため、「丸山さんがヤバくなってしまったのでは?」と心配していたのですが、この曲はメンバーからの「ハッピーワード」を寄せ集めて作られたそう。

メンバーのバラバラな言葉を集めたから、こんな不思議な歌詞になったのね、と腑に落ちた。

 

 

  • Hey!Say!7『Hey!Say!』

作詞:ERYKAH 作曲:BOUNCE BACK・

 

僕らは平成Only! 昭和でShowは無理!

あっちもこっちもいいね! Hey-Sayはいいね!

こんな時代でSorry! でもDon't worry!

未来にきっと 夢があるから さあさみんなでついてこい!

Wow!

 
しっとり始まったかと思えば急に元気になる。

現・Hey!Say!JUMPメンバーのうち、高木くん、有岡くん、山田くん、中島くん、知念くんの5名で構成された期間限定ユニットの曲。

「僕らは平成Only! 昭和でShowは無理!」とは、「平成生まれの僕らは昭和の時代に行ってショーはできないよ」という意味だそうだけど、初めて聴いた時は昭和にケンカ売ってるのかと思った。

もはや令和になってしまったけれど、平成生まれのちびっ子Jr.たちに今もなお歌い継がれています。

トンチキ感溢れる曲でありながら、サビはなんだか素敵なことを言ってくれるところがものすごくジャニーズらしいなと思う。

はるかな宇宙で ひとつ光った この星が 僕ら輝くStage

出会えた奇跡に どんな欠点も 意味無いよ 君はそのままが一番

 

 

作詞:三浦徳子 作曲:Janne Hyoty/Martin Grano

 

Hello, Hello! & Merry Christmas 今がいいチャンス!

一年中の愛を込めて 告白するよ

Hello, Hello! 君も同じ 波をつかまえて

すべり落ちて 笑い合おうよ シャーベットみたいな Beautiful night

 
関ジャム完全燃SHOWでも紹介された、トンチキ代表選手。

夏なのか冬なのか分からないうえにリリースが秋という季節感不明な名曲。

「一年中の愛を込めて」とあるので、もはやこの時点がどの時期でも良いのかもしれない。

アウトロで1人ずつセリフを言うパートにて佐藤勝利さんが「一年中愛してるよ」と言う時のイントネーションが独特。

 

 

作詞 横山慶太 作曲 磯崎健史

 

例えばそう 優しい北山くん!

YOUこそ素敵さ ミスター藤ヶ谷!

思いやりのある 純朴な好青年です!

 
自己紹介ソングなのに北山くんと藤ヶ谷くんの情報(しかも薄っぺらい)しか教えてもらえない迷曲。

肝心のメンバーの名前を呼ぶところはリズムが非常に難しく、カラオケで歌うなら練習必須。

初めて聴いた時は二階堂くんの「にっかちゃんだよ〜」しか残らなかった。

サビの「神々が降りてくるよ」という歌詞が原因でお蔵入りとなっていたという噂あり。

私の自担・Travis Japanもライブで定番にしているポップで意味不明なこれぞ!トンチキソングです。

 

 

作詞:栗原暁(Jazzin'park) 作曲:久保田真悟(Jazzin'park)・栗原暁(Jazzin'park)

 

最高 最高 最高 最高
Viva Viva Bravo Bravo
Wow “W trouble”
最強 最強 最強 最強
Viva Viva Bravo Bravo
Wow “W trouble”
挑発的 Make some noise
Woo hah!!
最高 最高 最高 最高
Viva Viva Bravo Bravo
Wow “W trouble”
Come on and shout
Come on and shout
W trouble!!

 

ジャニーズWESTって、『ホルモン 〜関西に伝わりしダイヤモンド〜』『アカンLOVE 〜純情愛やで〜』など明らかに狙いに行ってる面白い曲は多いけど、これはどっち?と迷うようなトンチキ曲はあんまり無いなと思っていて。

これは珍しく、すごくカッコいいサウンドにすごくカッコいい歌唱が乗っているのに歌詞が?なタイプの曲。

サビ、申し訳ないけど、文字で見るとダサいと思うんですよ、歌詞。でも曲として聴くとカッコいいし(バックで鳴ってるリフ、シンプルだけどめちゃくちゃかっこいい)、いろんなパターンの「最高」を言うことで、すごくテンションが上がる。

ちなみに2番ではすんごいかっこよく藤井流星くんが「ボケたらつっこめ Hahaha」と歌っている。忘れない関西の心。

 

 

  • 美 少年『Super Boys』

 

Just keep dancing do your TERIYAKI

We all love love SUSHI TEMPURA

Just keep dancing do your TERIYAKI

We all love love SUSHI TEMPURA


久しぶりにちゃんとしたトンチキでむしろ感動してしまった。

ジャニーイズム、ここに生きてるな〜だいぶ強く。

和訳すると「ただお前の照り焼きを踊り続けろ 俺たちは寿司と天ぷらがマジで好き」ってところでしょうか。

2文目はいったん良いとして、照り焼きを踊るって何?日本の食文化の象徴とは思うけど…。『上を向いて歩こう』が『SUKIYAKI』になるみたいなこと?概念としての「テリヤキ」…?

ちなみにサビの「ARIGATO - NO Fire」という歌詞もある。ありがとうの炎…?

 

まとめ

トンチキの意味の分からなさが癖になったら、それは「〇〇というグループのファン」ではなく「ジャニーズのファン」なのかもしれない。

ジャニーさんのいないこれからのジャニーズも、優秀なトンチキの継承者たちに頑張ってもらいたい。

 

 

*1:なお、私がフルサイズで観たことがあるのは、以下の4作品のみであるため、わたしが思う「ジャニーズにおけるトンチキ」は偏っているかと思う。

・『ABC座 ジャニーズ伝説』(2017・2018)

・『Endless SHOCK』(2019春秋)

・映画『少年たち』(2019)

・『虎者 -NINJAPAN-』(2020)

*2:レコーディング時期が不明だけど、リリース時期を考えると森田剛さんが17歳、三宅健さんが16歳、岡田准一さんが14歳(誕生日が11/18でリリース日が11/1であるため)と推測される。